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人が死ぬ前に後悔する10のこと

人が死ぬ前に後悔する10のこと

(人生の先輩方が教えてくれている本当に大切なこととは。)

書家

書家
片岡 青霞
プロフィール


 人が死ぬ前に後悔する〇〇シリーズのブームから数年。 関連書籍や映画の波及効果もあり多くの人が一度は目にしたことがある内容になるのではないかと思う。人はどのような後悔をして死を迎えるのか。 今の自分はこのままの人生を生きた先、果たして後悔しない自分でいることができるだろうか。 人生100年時代。あなたの年齢が現在晩年を迎えた80〜90歳でなくても、遅かれ早かれ時間は経過し死はいずれ必ず全員にやってくる。 私たちよりも人生をより長く生きている多くの先輩方が自分の人生に幕を閉じる瞬間に後悔していることがあるのならば、今の年齢の私たちには一体何ができるだろうか。どのように生き、これからの未来を本当はどうしたいのか。人生の教訓を先輩方から学んでみよう。

①働きすぎなければ良かった

皆が卒業前に就職活動をしていた。なぜ、就職しなければいけないのかその理由が分からず周囲の大人に聞いてみたが、誰も自分の納得する回答をしてくれる人がいなかった。photo by Photo AC

【人が死ぬ前に後悔する10のこと】

1.働きすぎなければ良かった必要以上に仕事を優先してしまった。
2.自分の本当にやりたい事をやらなかった夢を叶える、旅行、趣味など。
3.他人の目を気にし過ぎた自分がやりたい事よりも他人の評価を気にしすぎた。
自分に嘘をつき生きていた。
4.早い段階で健康を大切にしなかった健康を軽視し予防を怠った。
5.大切な人達を優先しなかった飲み会や感情的な遊びに振り回された。
6.愛する人達に正直な気持ちを伝えなかった「愛している・ありがとう・ごめんなさい」と伝える。
7.友人や会いたい人に、継続的に会いに行かなかった本当の友達がいなかった。仕事優先。孤独だった。
8.自己中心的だった悪事に手を出す。感情的。正論の押し付け。
9.幸せを諦めなければ良かったどこかで妥協を繰り返した。
10.自分の生きた証を残さなかった貢献・子ども・会社・仕組み・教育・作品など。

 世の中には人が死ぬ前に後悔する〇〇といういくつかのシリーズが展開されている。今回は総じて代表的なものをランキング形式としてみた。 この10の項目を見てあなたはいくつ該当するだろうか。 現時点で何も該当しないのであれば100点満点である。何も気にせずこのまま人生を謳歌しよう。しかし、ほとんどの人は何かしら当てはまる項目がいくつかあるのではないだろうか。ここにあげられているのは人生の多くの先輩方が死を前にした時に後悔する内容となっている。ということは、誰もが死を前にした時に同じような内容で後悔する確率が非常に高い可能性を示唆している。

 人は死ぬ前に一体何に後悔をすることが多いのだろうか。人生の後悔として最も多い解答の第1位は「働きすぎなければよかった。」 晩年を迎えた男女にこの問いをすると、男女によって偏りがあったり、または国別によっても上位に連なるものが異なることもあるが、日本人は働きすぎなければよかったという後悔を口にする人の数が圧倒的に高い割合を示している。

 昔から勤勉でコツコツと真面目に働くイメージのある日本人ではあるが、近年では“♩働けど働けど猶 我が暮らし 楽にならざり ぢつと手を見る”(石川啄木)と口ずさみたくなるほどではないだろうか。一生懸命働いてはいるが給料は上がらない。人員不足、残業、休日出勤、 手当なしなど。見合った恩恵を受けているのはごく限られた業種や人物のみとなっている。ここに日本社会における増税が加わると私たちの暮らしはさらにキツイ状態となる。生活がキツイからまた働くという負のスパイラルが生まれるが、そうは言っても生活するためには働かなくては喰ってはいけない。理想と現実がどうも追いついていかない。頭ではわかっているがどうしようもできない現状に多くの人々が悩み苦しんでいる。 働きすぎたために大切な健康を疎かにし働くことさえできなくなってしまっては本末転倒であるが、余暇が削られることにより考える力や余裕さえも失われ同じ日々の繰り返しで精一杯な人々もこの国には多いのではないだろうか。 働きすぎないようにするためにはどのようにすればいいのだろうか。 人生の先輩方はこの現状を見て自分よりも年齢の若い方に向けてどのようなアドバイスをするだろうか。人生において生きる上で仕事をする。働くという時間を多くの人が共にすることとなっている。 

②自分の本当にやりたい事をやらなかった

全てに悔いを残さず生きれる人はいない。しかし、せめてこれだけはと思えることはこの世で果たしたい。photo by Photo AC

 人が死ぬ前に後悔することの第2位は「 自分の本当にやりたい事をやらなかった。」 第1位の働きすぎなければ良かったは日本人断トツ No.1となるが、 この第2位の自分の本当にやりたい事をやらなかったは世界においてNo.1となっている。人類を総体的に見ると、最も多くの人が後悔することとは仕事以上に、生きている間に自分のやりたいと思っていた事をやらずに人生を終えることであるというのだ。
 
 世界中の人々が死を前にしこれまでの自分の人生を振り返った時に、なぜあの時やらなかったのかという後悔の念を抱えたままあの世へ行く人が大半という結果になっている。人生を思い返してみれば、あの時まだ時間があった。少しのお金があった。年齢も若くエネルギッシュだった。でも、結局やらなかった。ここで大半を占めているのは、やれなくてやらなかったのではなく、やれたのにやらなかったという点である。言葉が似ているようだが全く異なる。人生という冒険をせず、安心安定に生きたためおかげさまで大きな失敗もすることはなくここまで来ることができたが、いたって波の立たない平凡な人生でもあった。自分の心の底から本当はこうしたいと思う人生にチャレンジしなかった。もっと夢に向かっても良かったのではないか。 お金を気にしたがために旅行に行かなかった。自国や海外旅行を通じてたくさんの価値や感動を味わい、素晴らしい自然の偉大さに触れずこの世を去ろうとしている。趣味に邁進し好きなことをもっとしたかった。大切な人に大好きだ。愛してると伝えなかった。例え、思うような結果ではなかったとしても、大切な人に伝えなかったという後悔の念を抱えたままあの世へ旅立つより遥かにマシである。

 自分のやりたいことがある人はできるだけ早い段階で取り掛かろう。 いつかやろうは、やらないことを心に決めている最大の言い訳である。晩年なんてまだまだ先だと思っていたら大間違い。寝て起きて、すぐにやってくる。

③他人の目を気にし過ぎた

 人が死ぬ前に後悔することの第3位は「他人の目を気にしすぎた。」 これを見た時、 意外な答えが上位にランクインしているという第一印象があったが、同時に一般的な感覚とのズレにより自分が長年忘却していた価値観を少しだけ取り戻すきっかけを与えてくれたとも思えた。

  多くの人々は死を前にした時、思っている以上に他人の目を気にしながら人生を生きてしまった自分に対し後悔をすることとなる。自分がやりたい事よりも他人の評価を気にしすぎた。自分の本心ではなかった。自分に嘘をつき生きてきた。もしかしたら耳の痛い方もいるかもしれないが、それだけ多くの人が気づかぬうちに他人の目を気にしながら自分の人生を生きてきてしまったことを示している。

 不幸とは、他人の価値観を生きてしまったがために起こると言っても過言ではない。みんながこうしているからのレールに乗ることほど怖いものは無い。みんなが受験するから私も。みんなが就職するから私も。みんなが結婚するから私も。みんなが買っているから私も。 みんなが行っているから私も。この、みんなが〇〇しているから自分もという考えそのものが、人間本来の感性や思考を弱らせる。大衆とともに動くことは考える時間や手間暇を省くことができ時にとてもラクではあるが、一時は良くてもそう長くは続かない。他人の意見に従い自分の意見をもって道を選択しないことは自らが幸せになることを放棄している。その他大勢の選択肢に従えば、うまくいかなかったことも時代のせい、社会のせい、人のせいにすることが簡単にできてしまうからである。 心の平安や穏やかさを感じることができないのは、もしかしたら必要以上に他人を気にしながら他人の価値観を生きてしまっているためなのかもしれない。自分自身にしか自分の人生を全うすることはできないのに、他人の価値観や人生を生きること程、辛く悲しいことはないだろう。

④本気で死について考える時間

人生を本当に良くしたいと思ったら、時々真剣に死について考える時間をもつと良い。photo by Photo AC

 人が死ぬ前に後悔する10のこと。 1位は「 働きすぎなければよかった。」 2位は「自分の本当にやりたい事をやらなかった。」 3位は「他人の目を気にし過ぎた。」 上位だけではなくどれも人生において後悔しないために大切な内容であると感じている。あなたはいくつ該当していただろうか。

  これらのことをただ知っただけでこれまで通りの人生を送れば単純に物知りな人で終わってしまう。人の学習の段階は、知る、理解する、 実践するというステップがある。人生の先輩方が自分の一生を終える時に後悔しないようにするためにこれらのことをもっとこうすれば良かったと先に示し教えてくれている。自分たちはこのようなことで人生に後悔をしたままこの世を去ることになってしまうが、後世の人たちには少しでもそのような後悔をすることがない人生を送ってほしいというメッセージだと受け止めている。こんなにもわかりやすく先に教えてくれていることに対しありがたいことはないだろう。

  私たちはまだ生きている。命がある。これからの人生どのようにして生きようか。 どんなに医療が進歩し不老不死が囁かれようとも、人の命とは有限である。元気な時こそ何でもできるような気がするが必ず全員にやがて死が訪れお迎えがやってくる。その時に後悔を抱えたままあの世へ逝くのか。それとも、やりきった。この世で思い残すことは何もないとベストを出し尽くしてあの世へ旅立つのか。もうすぐ人生の折り返し地点に立とうとしている。私は後者を目指している。

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