開催予定の書道展情報をお届けいたします。
また、講師が出品している展覧会や書作品を会場にてご覧いただけます。
展覧会情報
・会員展
4月24日(金)~27日(月)
栃木県総合文化センター第1・3・4ギャラリーABC
9時~18時(最終日16時まで)
入場無料
〇出品作品「散る桜 残る桜も 散る桜(良寛)」半切サイズ
第12回 栃木独立書展

令和8年3月26日(木)~29日(日)までの4日間、栃木県総合文化センターにて第12回栃木独立書展が開催されました。三年に一度の県内団員による展覧会では、大作を含む78作品の他に歴代先生方の半紙臨書も展示されました。
今回のわたしの作品は、紀友則の春の歌です。これまで書いたことがないサイズでの仮名大字に挑戦をしたく、全紙二枚継での作品としました。何パターンか構成を練り、方向性を固めるまでに時間がかかりました。吉野山一面に広がる美しい桜の情景を歌ったものです。
〇出品作品
「み吉野の山辺にさける桜花
雪かとのみぞあやまたれける」
(紀友則)140×136サイズ
※(訳)
吉野山のほとりに咲いている桜花は、まるで雪が降っているのではいかと見違えてしまうばかりである。
第74回 独立書展

令和8年1月10日(土)~18日(日)までの期間、六本木国立新美術館にて第74回独立書展が開催されました。他の公募展にはない独立書展の見どころでもある大作をはじめ、今年も全国からたくさんの作品が陳列され会場からは熱気を感じました。
今回の講師の作品は、「霊峰」です。
二年半前からゆるく登山をはじめました。体力もなく、足の悩みを抱えながらも亀の歩みでの挑戦を続けています。霊峰の名がつく山は日本全国にいくつかあります。その中でも、栃木県出身のわたしから最も身近に感じられる霊峰・男体山。男体山は独立峰で円錐形の美しい姿が特徴的な山です。山頂までの往復の距離は8キロとそこまで長くはありませんが、ひたすら直登していくため中には修行のような山と呼ぶ方もいらっしゃいます。
作品書きをスタートするも、なかなか自分の理想とする男体山のような崇高でどっしりとした魅力的なものとはほど遠く、枚数を重ねても行き詰まってばかりでした。このまま作品を書き続けても何も変わらないと感じたため、作品〆切の一週間前の閉山日に急遽男体山へ登ることにしました。霊峰の山とはどのようになっているのかを自分の眼で見て確認する必要性を強く感じました。二年連続の閉山日登山となりましたが、極寒の中でも素晴らしい景色を堪能することができました。この作品は、男体山を登った次の日、最後の日に書いたものです。
霊の最終画(横線)を書いた時に思わず失敗したと感じました。筆がどのような状態になったのか覚えていませんが、とりあえず最後までいこうと思い書いた作品です。
制作期間2か月半。枚数170枚。
〇出品作品「霊峰」(90×240サイズ)準会員の部
第50回 下野の書展

令和7年9月3日(水)~8日(月)までの期間、FKDショッピングモール宇都宮インターパーク店にて、第50回下野の書展が開催されました。「下野書壇代表展」、「下野書壇選抜展」、「高校生選抜展」が同時に開催され、県内で書活動に励まれている方々の作品が一堂に展示されました。
下野の書展は、節目となる第50回目を迎えました。栃木県内の書活動が今後も盛んにおこなわれ、益々の繁栄を祈願いたします。
今回のわたしの作品は、良寛の仮名作品です。
本来は全紙1/2のサイズに作品にしてみようかと試みましたが、この素材はシンプルな半切二行書きのほうがあっているように感じたので王道のスタイルとしました。作品は濃淡を意識して、渇筆による立体感を取り入れました。
〇出品作品
「浮雲の身にしありせば時鳥
しば鳴く頃はいづこに待たむ」(良寛)
(意)
私が浮雲のようにはかなく漂う身なら、時鳥が鳴かない時期には、あなたをどこで待てばよいのでしょう。
第62回 栃木県書道連盟会員展

令和7年7月18日(金)~21日(月)までの4日間、第62回栃木県書道連盟会員展が栃木県総合文化センターにて開催されました。この書道展は会派など関係なく、栃木県内にて書活動に励む作家一同による書道展覧会です。
今回のわたしの作品は「啼鳥」(ていちょう)です。言葉の意味は、鳴く鳥。鳥の鳴き声のこと。また、鳴き声で他の鳥をおびき寄せるおとりの鳥のことを指すこともあります。
この作品には、超長鋒の筆を使用しています。超長鋒とは、羊毛筆で通常よりも細身で穂が長い筆のことです。筆は羊毛で毛量が少なく穂が長くなればなるほど筆が開きにくく扱いが難しいとされています。久々に超長鋒を使用して作品を書きましたが、自分が思い描いていた作品には到達できず、未完成で終わってしまった作品だと思います。
“少し作風が変わったね。”とのお言葉をいただきました。一つのものだけではなく、いろんなジャンルの作品に挑戦していきたいので、前向きな励ましの言葉と捉えて参ります。制作期間2か月。枚数100枚程度。
〇出品作品「啼鳥」(半切サイズ)
2025 独立選抜書展

【2025 独立選抜書展】
令和7年6月15日(日)~21日(土)
9時30分~17時30分
上野公園 東京都美術館
〇出品作品
「生」(90×120サイズ)
準会員の部
亡き生徒へおくる。
青瑤展2025

令和7年3月20日(木・祝)~23日(日)までの4日間、栃木県総合文化センターにて、第4回青瑤展2025が開催されました。3年に一度の社中展として、児童・大人生徒一同による書作品を展示いたしました。会期中は、青天に恵まれ多くの皆様にお越しいただき、たくさんのお声掛けを賜り誠にありがとうございました。
今回展のテーマは「カエル」です。初心にカエル。フリカエル。書道をはじめた頃の真新しい気持ちを忘れずに心に留め、共に学びさらなる躍進をしていこうということを掲げました。3月の春の季節は、心機一転に相応しく、多くの皆様にとって希望に満ち溢れた新たな門出でもあります。
毎回、作品サイズが大きくなってしまうことから、今回は小筆の漢字多字数書に挑戦いたしました。小筆は1,500円程度のものです。同じタッチで最後まで書き切ることや、空間が狭くなってしまうことに苦しみました。枚数は不明です。
〇出品作品
「一池春水緑於苔
水上花枝間竹開」林和靖
(半切1/3サイズ)
栃木県芸術祭

令和6年10月26日(土)~11月5日(火)までの期間、栃木県総合文化センターにて栃木県芸術祭美術展が開催されました。期間中、入賞者のギャラリートークもおこなわれ、各出品者からの一言、審査員の先生方による作品批評に多くの方々が熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
今回の講師の作品は、「巻」。
草稿を描いている時から上部が大きな構成になってしまい、何とも面白味の無いズングリむっくりな作品書きをしていました。筆のサイズを1サイズ小さくし、草稿を描きなおし、上部を抑えて左斜め下の線を強調する構成へと変更。最終画は余韻を残してゆるやかに抜けていきたかったのですが、思うように離紙できませんでした。素材の文字が「巻」なので、巻きこみの線を取り入れた作品を考えていました。
私の中での巻物のカラーイメージは高貴な紫色ですが、一般的に古くからの巻物と言えば茶系が多いのではないでしょうか。制作期間2か月。枚数130枚くらい。
〇出品作品「巻」(90×120サイズ)
