古典コース

古典コースでは、古典臨書を中心に基礎、古法(筆遣い)書道歴史、知識教養、書作品まで幅広く学んでいきます。
書道を学ぶことは、古典学習をしている。ということを意味しています。古典法帖は無数にあり、全てを幅広く学ぶことの難しさを実感しています。そのため、当教室では法帖を厳選しじっくり学ぶスタイルを推奨しています。主に書道を牽引してきた人物「王羲之(おうぎし)」を中心に臨書を通じて古法(筆遣い)を習得していきます。
また、羊毛筆を基本とし、硯で墨を磨りお稽古をしております。
・基礎(永字八法)
・古典臨書(古法筆遣い)
・細字(人名)
・展覧会/公募展
お稽古内容
永字八法

用具の扱い方、お手入れ方法、筆の持ち方、墨の磨り方、腕の構え方など初心者の方へもわかりやすく丁寧に指導しています。
永字八法を活用し、基本の線の引き方、名称、筆遣い、点画の書き方を学んでいきます。
書道で最も大切なものは「書線」です。筆には反発する力が備わっています。筆を握りしめ力みすぎると固い線となります。形を真似て書くことは大半の方ができるかと思いますが、筆の弾力を駆使してやわらかな線質を出すとなると難易度が上がっていきます。基礎を大切にお稽古していきます。
臨書

無数にある法帖の中より厳選したものを深く学んでいきます。
法帖は、代々受け継がれてきたもので書道の歴史背景を学ぶ上で必要不可欠なものと言えます。古典の臨書を通じ線質を鍛える上で必要な古法(筆遣い)の技術習得をはじめ、文字に対する理解、造形構成を考察していきます。
また、書くことばかりが書道では無く、上達する上で必要なものが「見識力」です。古典法帖を見て、筆がどの角度から入筆しているのか、軸の向きはどうか、筆のねじれ、抑揚、スピード、呼吸等。法帖を見て読み取り見抜く眼力を鍛えることがとても大切です。
書道は「書く」ということばかりに目がいきがちですが、同時に法帖を見て読み取る力も育てていきましょう。

古典法帖は主に2種類あります。
1つは、紙に黒い墨で書かれたもの(右)。
1つは、石碑から写しとった白黒反転している拓本と呼ばれるものです。(左)
一般的に、書道をはじめて間もない方からすると目にやさしく見慣れた感じがあるのは右だと思います。左は白黒反転しているため最初は見にくいかと思いますが、見識力を鍛えるために、古典臨書ではどちらの法帖も活用して学んでいきます。
特に拓本の法帖は、石碑に彫られたものを写しとっているため文字の一部が磨滅していたり、欠けた部分が線の一部に見えることもありますが、見識力を鍛えていくことで実際に書かれた線なのか、それとも欠けたものなのか判断ができるようになります。
臨書は、主に王羲之(おうぎし)の「王法」をもとに学んでいきます。“筆は立てて使用するもの”という一般常識が崩れる瞬間でもありますが、古典臨書を通じて多くの発見と追及をしていきましょう。
細字

古典コースは、主に羊毛筆を使用しての古典臨書が中心となりますが、カリキュラムの中に小筆を使用して書く細字を設けています。
人名(楷書・行書・草書)は一番使用頻度が高いことから、日常生活の中で活用できるものを取り入れています。
また、書道をはじめた方であれば、小筆で手紙や年賀状が書けるようになりたいと思う方々も多いかと思います。羊毛筆のみならず、小筆でも書けるようになることを目指します。
毎月の課題

毎月、半紙課題臨書があります。
こちらは、ご自身が学んでいる法帖とは異なるものを課題として取り組んでいきます。古典・実用書コース共通となり、課題は月単位で変更となります。
自宅で書かれた課題は、次回お稽古時に添削することが可能です。ご自身の学び向上のためにも、自宅で書道をする時間をほんの少しでも設け、筆を手にとることをおすすめしています。筆を手にした時の感覚。この感覚を忘れないようにすることが大切です。
展覧会/公募展

小さなものから大きなものへ。
日常のお稽古では、半紙臨書を通じて筆の動きを確かめる作業をしています。たくさんある古法(筆遣い)を一つずつ習得してから、半紙よりも大きな紙へ展開する書作品があります。
普段の成果を発表する場として、3年に一度「青瑤展」を開催しています。その他、希望者へは独立書展、栃木県書道連盟会員展、栃木県芸術祭への指導・出品が可能となっております。是非、チャレンジしてみてくだい。
概要
クラス
木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
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9:30~12:30 | |||
13:00~16:00 | |||
18:00~21:00 | |||
18:30~21:30 |
・月2回(第1・3週)/1回3時間
・欠席の際、振替は一ヶ月前後内にて可能。
お月謝
古典コース 実用書コース | 10,000円 |
・税込み価格。書道用品(筆・墨・紙)別途。
Q&A
よくいただく質問をQ&Aにまとめております。
見学

見学はお稽古日に開催しています。
1時間の見学を通じて、使用している書道用具、クラスの雰囲気、他の生徒さんの取り組み様子などを実際に御覧いただくことができます。お稽古の詳細も合わせてご案内させていただいております。お気軽にお問合せください。
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